画家の技法シリーズ

 

スケッチの意義と楽しさ(一番大事なこと)

私のスケッチ

スケッチという言葉を辞書で引くと、「概略、印象等を写し取った図、素描、エスキス、屋外での写生」等と出ています。油絵や日本画の本画と比べて少し簡略なイメージがあり、それらの下描き、覚え描きの意味も含まれているようです。このように、多様な意味で使われているスケッチは時にそれ自体が作品と成ることもありますが、ここで述べる風景画家としての私のスケッチは本画(油絵)を制作するためのエスキス(覚え描き)としての位置付けです。小説でいうと原稿あるいは草稿のようなもので、作品として他人に見せるためのものではありません。

一番大事なこと

後で自分が見た時に、より解り易いものでなければなりません。この解り易いという意味は、客観的に絵として良く描かれているということとは少し違います。絵としての体裁を壊してでも、例えばぐちゃぐちゃに描き込んでいても良いですし、反対に印象だけ簡素に速描きしていても良いのです。また、後で忘れそうな形や色などの状況を文字で説明書きをしても良いのです。自分で描いた一本の線、一つの色を後で見たときに、現地の景色がまるで連想ゲームのように芋づる式にたぐり寄せられ、脳裏にまざまざと蘇ってくる。それがエスキスの本当の意義であると思います。

スケッチとは出来た絵(スケッチ)の善し悪しは大して問題ではなく、そのスケッチを描くために対象物(オブジェ)と格闘した(費やした)時間が大事なのです。

 

私の場合、白黒スケッチ、淡彩(水彩)スケッチ、コンテパステルによるスケッチなどを良く行います。たぶん70%位が線描の仕事で、後の30%位が色つけの仕事です。細かな技法の説明は又別の機会にすることとしまして、以下、参考のスケッチを数点紹介して終わります。

横浜ベイブリッジ

1. 「横浜ベイブリッジ」 (鉛筆 + 水彩)

日本平より富士を望む

2. 「日本平より富士を望む」 (鉛筆 + 水彩)

ハリストス正教会 - 函館

3. 「ハリストス正教会 - 函館」 (サインペン + 水彩)

ヴェネツィア

4. 「ヴェネツィア - イタリア」 (サインペン + コンテパステル)

安曇野薫風

5. 「安曇野薫風」 (鉛筆 + 水彩)

安曇野薫風

6. 「安曇野薫風」 (5.をもとに描いた油絵の本画)

 

 

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