明けやらぬ頃家を出て、朝食前の一仕事。春とはいえ冷気の残る静けさの中、蛙に腰を下ろしゆったりと眺めていると、田植えを終えたばかりの水面(みなも)に、木々に、草むらに、だんだんと色が戻ってくる。今日も晴れてくれそうだ。