松本から信濃大町までの大糸線の中程、豊科あたりから望む常念岳はピラミッド型の威容で圧倒的な存在感をもって土地の人に親しまれている。春、山肌に雪形となって現れる常念坊の托鉢姿からこの名がついたと言われている。安曇野独特の青紫色のアルプスと新緑のハーモニーはなんとも優しく爽やかで、心安らぐ一景である。